2011年2月21日月曜日

İstanbul ,Türkiye vol.2

≪15日≫

激動の1日目を経て、2日目は新市街探索。
移動にも慣れてきた。トラムヴァイの終点、カバタシュを目指す。
終点に近づくにつれて人がまばらになってくる。街並みもごちゃごちゃした市街から、殺風景な郊外風になってゆく。

目的地はドルマバフチェ宮殿!
1800年代半ばに作られた西洋風の宮殿です。列強の帝国主義に煽られて、近代化せなー!と焦ったスルタンはトプカプからここに移り住んだのである。


壮麗な門の前には微動だにしない兵隊が。
私たちがキャッキャッキャーッスと隣に立って撮影会したり手を振ってみたりしても動かない(ように頑張っていた)。
しばらくしてさすがにニヤッとしてしまったので、


もう一人の彼が見兼ねて、笑ってしまった人の口元を押さえてあげていた。
かわゆし。


ドルマバフチェきゅうでーん!



どーーーん!


しゃんでりあーーーー!
中は英語のツアーで回るようになっていた。ここはどこだっけ?トルコだっけ?と思ってしまうような
華美な内装になっていた。ヴェルサイユみたいな感じ。
西洋を模倣しているんだけど、財力があったから模倣が模倣に見えない位立派だった。
見ごたえあるー。




兵隊が行進していたよ。

さて、カバタシュの駅に戻り地下ケーブルに乗ってタクスィムに向かう。
地上に出ると、


パンが売られている。
このスィミットというゴマがまぶされたパンだが、市街地の道の途中、30メートルおき位の間隔で売られている。イスタンブールを歩いていると何度も見かけるのです。
見れば見るほどおいしそう…けど、まだおなか減ってないし…でも、、、という精神状態に陥ること必至です。
気になりすぎて『スィミットに学ぶ恋愛論理』なる本を書けそうだった。たびたび目にするとだんだん気になってきて「あれ、私あいつのこと好きなのかな?」とかなってくるじゃない。


タクスィム広場にはトルコ近代化の祖、ケマル・アタテュルクてんてーをフューチャーした群像があるぅ。



その広場から続くは、イスティクラール通りである。約2キロほどの緩やかな坂になっていて、レトロなトラムヴァイが走るにぎやかな通り。
イスタンブールの地元っ子や若い観光客でにぎわっていた。
開けた場所なのでとっても歩きやすく、ふつうに都会な感じ。表参道みたいな感じかなー。


お昼はイスティクラール通りのロカンタで。料理を凝視するわたし。
ロカンタとはショーケースにおいしそうな料理が並んでいる食堂です。
学食のように自分でトレイ持って料理を貰ってお勘定するだけ!煮込みとご飯を食べた。
甘くないヨーグルトドリンクはちょっと飲みにくかったなぁ。ヨーグルトがしょっぱいんだもん


食後は、水たばこが吸えるカフェで一息つく。
初めての水たばこは思ったより吸いやすかった。たばこ臭さは皆無で、つけられたフレーバーを楽しむものみたい。すこし頭がくらくらして気持ちよい。お茶飲みながらおじゃべりして水たばこ、これ最高。


大通りを抜け、小さな通りに少し入るとかわいいお店があった。
でっかいおばさんがクレープを焼いている。クレープのたべすぎ?


KOSKAというチェーンのお菓子屋さん。
派手派手な店内にはカラフルなお菓子がいっぱい。トルコのお菓子は基本的にあんまぁぁぁぁぁーい。
嫌いじゃない。


こちらはライトアップがきれいな教会。

イスティクラールはCD屋、本屋、文房具屋など、楽しいお店がたくさんあったのでついつい色々と買ってしまった。気づいたらお金がなくなりそうになってて焦ったけども。
物価が安いからつい買いすぎてしまうー。
トルコのアーティストのCDやトルコっぽいノートなどを購入。出ました職業病。


あとはこんなチョコレート屋さんなんかもあった。
おじさんがチョコに埋もれてる。トルコにしては高価なチョコだったけど、高いだけある味だった。うむ


イスティクラール通りを堪能し、テュネル駅から1駅の地下ケーブルに乗る。世界に2番目に古い地下鉄らしい。いちおう記念碑的な展示があった気がする。だからか運賃がちょっと高め。

カラキョイからエミノニュへ。新市街に戻ってきた。
本日のシメはスレイマニエ・ジャーミィとハマム!
小雨降る中スレイマニエ・ジャーミィを探す。その途中の道がちょっと嫌な雰囲気だった。
しかも高台にあるから坂もきつい!
やっとの思いで辿り着く。


モスクの中はほっとするんだ。
これがオスマン最盛期のスルタン、スレイマン大帝が造らせたモスクである!ミマール・スィナンという建築家の最高傑作でもあるそうです。正直行ったときは寒すぎてそんなことどうでもよかったけど…
スィナンさんごめん


モスクを出、また少し坂を登ったところにあったぜスレイマニエ・ハマム!!!!!!!!!!!
ハマムとは平たく言えばトルコ式のお風呂であります。
予約なしで行ったけれども、難なく歓迎してくれた。75TLと値は張ったけれどね、老舗ハマムだし、まぁ良いかということで。これもスィナンさんの建築。

ハマム内はとても空いていて、内装は木のロッジのような感じ。
女性に案内されて2階に上がる。なんや布のビキニみたいなものに着替える。
おっぱいをください。

そして浴場に通される。むわーーーっとあったかい!
サウナほどきつくない暑さで冷えた体があったまる。完全に放置プレイだったので困ったけれど、ガイドブックから得た情報に則り、体を濡らしておいた。
天井が高い浴場でごろごろとくつろぐ。トプカプ宮殿には王妃専用のハマムがあったけ、などと思いだす。きゃーん、お姫様気分。like a プリンセス。

そろそろ何か始まらんのか!とうろうろしていたら、腰布一丁の男性たちがこっちへ来いと促す。
一人はこっちだ、二人はこっちだ、と誘導されるがままに割り振られ、わたしはおっさんにつれて行かれた…


そしてこうなりました。(画像はイメージです)



『テルマエ・ロマエ』のルシウスさんが毛深くなったようなおじさんが私の体を洗ってくれた。
デッカイおっさんが全身全霊、鼻歌交じりでわたしの体に垢すりを施し、泡でマッサージをしてくれ、頭まで洗ってくれる。なすがままだよ、もう。プリンセス気分もどこへやら。シャンプーされる猫の気持ちに近い。
いや、ほんとに気持ち良かったんだけどね!
やさしい方だったしね。大変なお仕事してるなあと、彼らの生活を案じてしまった。暮らせる分のお給料ちゃんと貰えるのかなぁ、とか。


一通りのことが終わるとお兄さんがひとりひとりにタオルを巻いてくれた。
お茶も頂けた。至れり尽くせりだ。

ホテルの近くまでマイクロバスで送ってもらい、昼間見たクレープ(ギョズレメ)のお店で夕食。
暇そうな店員に日本語を教えてあそんだ。

悲しいかな、ハマムの石鹸で肌が荒れてしまったことに夜気づく。
オリーブの石鹸、いいにおいだったんだけどな。

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